瞑想の中で“音叉”のイメージをキャッチした その年の暮れのこと。
なにかと私と興味をもつ対象が似ており、付かず離れず… だった
音楽業界で仕事をしている東京の親戚から連絡があり
『音響療法』という画期的なセラピーの情報を教えてもらいました。
なんでも、その親戚自身が興奮気味に
「ギックリ腰が1回で治ったのよ(@_@; もうビックリ!」と
電話の奥から鼻息荒く(笑)伝えてくるのです。
どうやら、振動とともに音楽が背中から聴こえてくる
マッサージチェアのようなものに身体をあずけると、
何とも言えない心地良い響きに包まれて
その日に限って発症したギックリ腰が、音楽を聴いた後
すっかり痛みもなく治っていた。 と言うのです。
「私、ホンモノに出会った。これからは“音響”一本でやっていく!」
と、すごい勢いで決意表明してきた声が今でも忘れられません。
そんなにすごいものなら…と、私も体験させてもらいに行ったのが大きな転機に。
背中の部分が、不整列に入り組んだ網状の樹脂(ベッドでいうなら、
コイルスプリングの機能)で出来ており
その樹脂の中に振動スピーカーが埋め込まれているチェアで
CDなどの音源を流すだけで、純粋な楽器の音が振動とともに背中に伝わってきます。
(ボディ・ソニックとして知られているものに似ていますね。)
私も何時間か独り占めし、そこに用意されていた音楽を聴いて楽しんでおりました。
しかし、その後に起こったのは “溜め込んできた感情の解放”。
過去に無意識に我慢してきた理不尽な思い、くやしさ、悲しさなど
思い出して、気分がブルーになってきたかと思うと、
ぶわーっと涙となって溢れ出し、むせび泣くという…
普段あまり泣けない私には、奇跡的なことが起こったのでした。
その後は、重かった背中がスッキリ。
感情は臓器に溜まる と言われますが、まさにそれを実感したのでした。
これがもし作られた機械的な振動ならば、何の感動もなかったでしょう。
自然な音の振動は、感情を浮かび上がらせ、解放することができるのです。
親戚が決意を表明させてしまうのもわかるくらい、これは凄い。
私が学生時代に探していた音楽療法は、きっとコレだったのだ!
と確信したのでした。
その時、親戚はこのチェアとベッドを発明した方と一緒に
「音響療法サロン」をオープンさせる準備をしていまして
ちょうどサロンの常駐のスタッフが決まっていなかったこともあり
是非、私も音響療法の勉強をさせてほしい!と懇願し
それから3年間、スタッフとして関わらせてもらうことになったのでした。
長くなりましたので、次回につづきます…